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1/2000~4000ミニスケール洋上艦船模型製作暦20有余年、 その極小世界へようこそ・・・・

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1/3600ミニチュアで見るWW1の海戦~1914  その8 サリチ岬の海戦~その2

遅くなりました。「サリチ戦」の続きお届けします・・・

1914.png


画像 067
↑単縦陣ですすむエベルガルド提督の戦艦群 先頭からエフスタフィ ヨアン・ツァラトゥスト パンテレモン トリ・スヴィティテリア ロスティスラブ 
左から縦陣に後続しようとしている巡洋艦はパミアト・メルクリア


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↑戦艦隊の左舷側を並航する水雷戦隊 先頭のベスポコーイヌイ級3隻は米フラッシュデッカー型に匹敵する高性能でした

画像 080
↑接敵後反転、非戦側に退避する通報艦アルマーズ 日本海海戦でウラジオストック入港を果たした数少ない1隻です 小型旧式ながら艦艇が不足していた黒海艦隊では巡洋艦として使われていました。翌年には水上機母艦に改装され露機動部隊の一翼を担いました
1903.12 3.285t 111.5*13.3*5.3 機関出力7.500hp 17.0kt 4.7in砲*7 装甲なし


11月5日昼前、折からの濃霧により視程不良の中両艦隊はほぼ同時に敵艦影を発見7.000mの近距離で砲戦を開始した。
エベルガルド艦隊は濃霧のため管制射撃の利点を生かせない不利に追い込まれた上、管制艦である2番艦ツァラトゥストが距離を誤認、電信線の切断もありツァラトゥストとパンテレモンは射距離10.000mで砲撃をつづけ旗艦エフスタフィのみが有効な射撃を行いえた。
エフスタフィの初斉射はゲーベンに命中、副砲砲廓に損傷を与えた。もとより敵主力との交戦を望まないスション提督はこの損傷により後退を決意、

ゲーベンはエフスタフィに射撃を加えつつ避退、砲戦は10分足らずで終了した。

画像 109
↑近距離で交戦するゲーベン(手前)とエフスタフィ

画像 116
↑戦艦隊に後続する露艦隊 左上はパミアト・メルクリアと同型の防護巡洋艦カグール
アルマーズのみが前述の理由で東側を向いています

画像 117
↑ゲーベン(右)とブレスラウです 左下には距離を誤認して遠弾となった水柱が見えます
(ブレスラウが砲撃を避けようと転舵しているように見えるのはご愛嬌ということで・・・)


結局ゲーベンへの命中弾は最初の30.5cm砲弾の1発だけ、一方エフスタフィにはゲーベンの28.0cm砲弾5発が命中50名あまりが死傷、
敵を退け一応の勝利を得たものの黒海沿岸は引き続きゲーベンの脅威にさらされ続けることとなった。

以上の文章の作成にはネット上では以下のサイトさまを参考にさせていただきました
三脚檣 新見志郎氏「サリチの戦い (1914)」 http://www.d3.dion.ne.jp/~ironclad/index.htm、
ウィキペディァ「サールィチ岬の海戦」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A3%E3%83%81%E5%B2%AC%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%88%A6
第一次大戦「その後のゲーベン」http://ww1.m78.com/honbun/turkey%20set.html

また当然ながら記述の誤り等はすべて私の不見識に寄るものです

次回は1914年最後を飾る「フォークランド沖海戦」です
製作物の関係で更新は7月末ごろ予定してます・・・
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  1. 2010/05/15(土) 13:52:19|
  2. 1/3600艦隊
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1/3600ミニチュアで見るWW1の海戦~1914  その7 サリチ岬の海戦~その1

当方自営業ということで、カレンダーとはあんまり関係なく普段は過ごしておりますが
GWと言うことで外は閑散、さすがに連休ともなるとお得意さんもすべて休み、自宅でのんびりまったりしています・・・

というわけで昨年8月以来サボっていた「WW1の海戦」更新です!
ホントならコロネルの後なんでフォークランドが収まりがいいんですがここは時間軸に沿って黒海の大海戦、先にやっちゃいます


1914.png

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↑JME2009に出展させていただいた「サリチ岬の戦い」パネル展示全景です
パネルサイズはW=60cmD=45cmで、ほぼA2サイズです。このサイズで1/3600は不可能なんでモデルサイズの1/10、1/36000の海に1/3600の模型が並んでます(^^;


サリチ岬の海戦 1914.11.5

 第一次大戦の開戦劈頭、スション提督の率いるドイツ地中海艦隊の巡戦ゲーベン、軽巡ブレスラウの2隻が英地中海艦隊の厳重な包囲を出し抜きトルコへ引き渡されたことは同国の同盟側への傾倒を促し、独墺との戦いに苦戦するロシアの脇腹に新たな敵を加える結果になった。

画像 065
↑独巡戦ゲーベンと軽巡ブレスラウ(右後方)
巡洋戦艦「ゲーベン(Goeben)」モルトケ級2番艦。完成直後ドイツ地中海艦隊旗艦として地中海に派遣、大戦勃発後トルコ海軍に編入され1960年代まで軍艦籍にありました
竣工1911.9 常備排水量22.979t 全長*全幅*吃水 186.0m*29.4m*8.77m 出力52.000hp 速力25.5kt 28.0cm砲*10 15.0cm*12 装甲270㎜(舷側)
軽巡洋艦マグデブルグ級「ブレスラウ(Breslau)」マグデブルグ級2番艦。完成後ゲーベンと行動をともにし大戦中は黒海、エーゲ海で活動、1818年1月エーゲ海で作戦中触雷沈没しました
竣工1912.12 常備排水量4.564t 全長*全幅*吃水 138.7m*13.5m*5.1m 出力33.742hp 速力28.2kt 10.5cm砲*12 50cm魚雷発射管2 装甲60㎜(舷側)


1914年10月31日、スション提督の指揮下行われたセバストポリ、オデッサへの砲撃によりトルコに宣戦布告したロシアは11月2日トルコの拠点トレビゾンドを襲撃、トルコ皇帝はトルコ海軍司令官に任命したスション提督に出撃を命じ、第一次大戦開戦後初、主力艦同士が合間見えることとなった。

画像 068
↑エベルガルド提督の旗艦エフスターフィイです。後続はヨアン・ツァラトゥスト
戦艦ヨアン・ツァラトゥスト級「エフスタフィ(Evstafi)」エベルガルド提督の旗艦、パンテレモンの改良型。中間砲として8in砲を採用した準ド級戦艦。日露戦争の戦訓で設計変更などがあり完成まで長期間かかり艦齢は比較的若いですが設計思想的には過去のものでした
1910.8 12,850t 118.0*22.6*8.212in砲*4 機関出力108.000hp 16.0kt 8in砲*4、6in砲*12 装甲9in(舷側)



黒海最強最速のゲーベンの存在は1隻ながら制海権に重大な影響を与えていた。ロシア黒海艦隊司令エベルガルド提督はゲーベンに対抗するためそのほぼ全勢力(戦艦5、巡洋艦3、駆逐艦12)を率いて出撃、一部の駆逐艦を除いて旧式艦中心ではあったがその戦力は侮りがたいものがあった。

戦艦エフスターフィイ 
戦艦イオアン・ズラトウースト
戦艦パンテレモン        
戦艦トリー・スヴャチーテリャ
戦艦ロスチスラフ          
通報艦アルマース
一等防護巡洋艦パーミャチ・メルクーリヤ
一等防護巡洋艦カグール
駆逐艦隊
ベスポコーイヌイ 級
レイテナーント・シェスタコーフ 級
ボイコイ級

また提督はゲーベンより10kt以上遅く片舷4門づつの主砲火力(ゲーベンは8~10門)しか持たない自身の戦艦群の劣勢を補うため、独自の理論に基づく複数艦による統一射撃指揮を訓練、遠距離射撃に成果を上げていた。

画像 092
↑3番艦パンテレモンです。撮影時は前檣トップが取れてることに気づいてなかった(^^;
戦艦「パンテレモン(Pantelimon)」米国建造の戦艦「レトヴィザン」によく似た設計の3本煙突で、黒海艦隊としてははじめて世界水準に達した戦艦です。完成時の名前は「クニャ-ジ・ポチョムキン・タウリンスキー」で、有名な1905年の反乱事件後パンテレモンと改名されました
1903.11 12,900t 115.4*22.3*8.2 機関出力106.000hp 16.6kt 12in砲*4、6in砲*16 装甲9in(舷側)


一方スション提督の艦隊ゲーベン、ブレスラウの2隻はともに艦齢3年未満の新鋭艦であり戦力水準は有数の物があったが、トルコでの作戦では将来的な戦力の増強は見込めず損傷の修復にもままならぬものがあると考えられその活動には困難が予想されていた。そのため今回の出撃では優速を利して敵の帰路を襲撃、敵艦隊の各個撃破を目論むものとした・・・(以下続


画像 093
↑戦艦「トリ・スヴィティテリア(Tri Svititelia)」12in連装砲を砲塔に搭載、前後に1基づつ搭載した砲塔艦で当時の設計の常として重い砲塔を搭載した代償として前後乾舷は低く航洋性は低いものでした。第一次大戦時は4.7in砲を撤去、6in砲4門を追加するなどの改造を受けていました
1898 12,480t 115.1*22.3*8.7 機関出力11.300hp 17.0kt 12in砲*4、6in砲*8 4.7in砲*4 装甲18in(舷側複合装甲)

画像 094
戦艦 「ロスティスラブ(Rostislav)」主砲を10inとした小型戦艦。フランス式に主砲、副砲をすべて砲塔に配した設計で小型の船体ながら相応に乾舷も高くさまざまな作戦に重用されました
1898 8.880t 107.2*20.7*6.7 機関出力8.700hp 15.6kt 10n砲*4、6in砲*8 装甲14in(舷側ハーヴェイ鋼)


画像 118

↑防護巡洋艦ボガティール級「パミアト・メルクリア(Pamiat Merkuria)」巡洋艦戦隊のポクロフスキー少将旗艦。6in主砲を連装砲塔に収め前後に配したプロフィールは近代的だが完成当時高速だった速力もWW1の巡洋艦としてはすでに23ktと遅く(実速力は20kt程度?)、より高速のゲーベンの存在により戦艦の支援なしには行動できませんでした。日本海海戦で沈んだオレーグははバルト海建造の同型艦です
1907 6.645t 134.0*16.6*6.3 機関出力23.000hp 23.0kt 6in砲*12 18in魚雷発射管*2 装甲1.3~3.3inin(甲板)


*以上の記事の作成にはネット上、以下のサイトさまを参考にさせていただきました
三脚檣 新見志郎氏「サリチの戦い (1914)」 http://www.d3.dion.ne.jp/~ironclad/index.htm、
ウィキペディァ「サールィチ岬の海戦」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A3%E3%83%81%E5%B2%AC%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%88%A6
第一次大戦「その後のゲーベン」http://ww1.m78.com/honbun/turkey%20set.html

また当然ながら記述の誤り等はすべて私の不見識に起因するものです
  1. 2010/05/01(土) 14:12:20|
  2. 1/3600ミニチュアで見るWW1の海戦
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